診療内容
すずらん台歯科医院

f021.jpg無菌化治療

  ここで紹介させていただく治療(法)は、それぞれに適応・不適応があります。またいずれの治療法も、公的保険適用外(自由診療)になります。

  どの治療法を、どの歯に、どういう状況で使用するかは、あくまでも歯科医師の診察に基づき、歯科医師が裁量、判断(診断)して決めさせていただいております。

  医療用の新薬や医科の最新の治療法などと同様、患者さんのご希望だけで決められるものではありません(考慮はしますが)。

 

  ですから、これらのうちのある一つの治療法での治療を事前に希望されて来院いただきましても、口腔内(場合によっては口腔外も必要)を診察させていただいた際の状態によっては、他の治療法(例えばドックスベストセメント)が適応になったり、またご希望の歯とは異なる歯が適応になったり、あるいはいずれの治療法も適応にならない場合も起こりえますので、予めこの点を十分ご理解いただいた上でお読み下さい。 


1.ドックスベスト(Doc's Best)セメント

yrt001.jpg  Doc's Bestセメントはアメリカで開発された画期的な充填用(詰める)セメントです。

  むし歯になっている歯質を回復させて本来の歯質に戻し、普通の処置で深くなってしまったむし歯を治すことが可能になります。

  適応になる歯は、深く神経に達してしまうようなむし歯などで、今までの治療では神経を取り除く処置(抜髄)が必要になる場合に、特にその効力を発揮します。

 
Doc's Bestセメントによるむし歯治療の特徴(利点)
1.抗生物質ではなく、人の血液内にあるミネラル(銅イオン)を主成分として作られた薬であるため、副作用、アレルギーの心配などがほとんどない。従って、妊娠中の方でも使用可能。
2.抗生物質と異なり、時間経過に伴う薬効の低下がなく、薬の効き目に継続性がある。
3.耐性菌を作る心配がない。
4.薬剤を用いる方法と比較して、操作手順が簡便で規格化されているため、術者のテクニックによる結果に差が出にくい。

欠点
1.全てのむし歯に適応できるわけではなく、 むし歯が進行して、神経(歯髄)が細菌に感染して(歯髄炎)症状が出ていたり、神経がすでに死んでしまっている場合には使用できない。
2.病巣部分の無菌化に期間を要することがあるため、治療が1回で終わらない場合があり、ドックスベストセメントで詰めた後、約半年~1年後に再度最終的に詰める、もしくはかぶせる治療が必要になる場合がある。 
3.治療後痛みが続く、あるいは痛みが増す場合があり、経過が悪い場合には神経を取り除く処置(抜髄)が必要になることがある。
4.無菌化のメカニズムが不明であり、治療後の長期経過に関する実績も不十分。 
5.セメントを溶かす溶剤(コーパライト)の中に、特有の臭気を発するもの(クロロホルム)がある。 

 
Doc's Bestセメントによるむし歯治療は、歯や神経を残して守る治療法ですので、長い目で見ても大変お口のためになると言えます。

歯の数が減れば減るほど、残った歯に負担がかかってしまい、ゆくゆくは歯がなくなる運命を辿ります。

 

従って私たちは、いかに1本の歯を残していくかを追求した結果、“削らない治療・歯や神経を抜かない治療”に行き着きました。

治療料金については、保険診療では請求ができませんが、治療回数が少なくてすむので、治療期間や、痛み、違和感を考えるとそんなに高くはないのではないでしょうか。

 


ご注意:適応できるかどうかは私ども歯科医師の診断によって決めさせていただきます。また適応症であっても、他の治療法と比較して、この治療法が優位であると判断された場合にのみ、使用させていただいております。

まずは一度御来院いただき、ご相談下さい。

症状や歯の状態を診させていただいた上で、詳細にご説明いたします。


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